はじめに、着物を着る前に初心者が準備をするあれこれ

はじめに、着物を着る前に初心者が準備をするあれこれ

さあ着物をはじめよう!

全くの初心者で、教えてくれる人がいないと、何が必要なの?何がいらないの?わかりませんよね。
わたしも全くの手探りでした!
いきなり無料着付け教室もいいけれど、勧誘の罠というのはそこかしこにあるわけで。
また特殊なお道具がいるとか、いろーんな初心者トラップがあります。
何百年と着られてた着物。着方はいろいろ。(でも、現在のお固い着物アレコレは戦後出来たしょーもな窮屈なルールとも言われています。)

何にも知らない状態からでも始めれるように、初心者のための着物一式の買い方から着方まで、私のコツやらなにやらをぶちこんで、公開します。
まずは、選び方から。必要な物をそろえましょう。

着物を買う

リサイクル?新品

初心者はまずどこで着物を買うべきか。

いきなりお仕立てできたら最高ですよね。それが一番よ!!( ᐛ)
しかし、そんなわけにはまいりません。着れるかどうかわからないものに何万円何十万円ももったいない!

そこで候補にあがってくるのが圧倒的安価のリサイクル着物。
リサイクルは安い。でもサイズがとっても 難しいのです。リサイクルで出回ってるのはサイズが小さいものが多いので、身長160あると難しくなります。
昔に比べて若者は腕が長いので、いくら普段着物だから袖短くてもおっけ!といえど、厳しい…

では、楽天やヤフーでみると、着物サイズはざっくりSMLである!
SMLで買っちゃお。
それが一番簡単です。身長とか丁寧にかいてあるしね!

大体着物は自分の身長くらいの長さがあると、いけます。これはのちのちリサイクル着物を買う記事を書きますので、詳しくはそちらで。

おっとまだポチらないでくださいね。
これから、素材と、どこで買うかについての記事を読んでからにしてくださいなー(o´∀`o)

素材はどうする?

着物には春夏秋冬にあわせていろんな素材と種類があります。

とりあえず夏は浴衣からはじめると楽しくていいのですけど、冬なうですので、冬の着物で。

着物の種類は「袷(あわせ)」です。「単、単衣(ひとえ)」は涼しいときと、木綿は「単」しかないですので、年間通して単ですが、ただし薄い素材だと真冬は寒いですので、ご注意ください。

で、袷ってなんぞい?
要は着物全体に裏地がついててあったかタイプの着物です。裏地を八掛(はっかけ)といいます。

 

次は素材について。

普段着物ですので、正絹(しょうけん、しるく)とかすっとばして、洗える素材について絞って綴ります。
はじめの帯については、正絹にもふれます。

洗えるとなると、ポリ(ポリエステル)か木綿(コットン)、ウール(エマールとかで手洗いね!正絹混じりには注意してね!)になります。

ポリをおすすめします!

ただし、少しだけ注意点が。ポリの着物は滑りやすく、他の着物にくらべて着付けが難しいのです。あと、すごく寒い時期だと、袖なんかがひんやりします。

ただ、それ以上にメリットも多い。

可愛い柄が多い。裾を汚したり、袖を汚したり、着慣れてないと色々してしまうも洗える。そして安い。

大阪ならば本町で激安なのです。新品で2000円切るからね、まじで。

どろんこ遊びにも対応!愛用してるポリは、特別セールで、1300円とかだったので、1枚あって困ることはありません!

着てみて、あれ私着物やっぱいらない…って方もいらっしゃると思うので、ポリ1枚でやめるなら、懐もそんなに痛まないということで、そういう意味も込めるならやはりポリかなぁ。

木綿などは、1万円超えてくるので、なかなかねぇ。。
1000円でワンピース(着るほう。読まないほうね。)買えるもんねぇ…

<<2016.6.28追記>>
デニム着物もお勧めします!
洋服に近く、自由度がとても高いです。ただ、やっぱり、ステッチがかわいい色であっても単色にはなってきますので、帯をド派手にするとかは必要かも。

by カエレバ

 

長くなったので、本町で買うっていっちゃったけど、どこで買う?は次の次の記事でもう少し。
次はさらに着物の種類の説明です。

小紋?色無地?

いんたねっとで、「着物 セット」でさがすと、「色無地」「小紋」などでてきます。

無地か、柄いっぱいかの差です。

いや、厳密にいうと、着物の「格」というのが、関わってきます。

茶道なら、お茶席なら色無地の一つ紋(家紋)とか、若いんだから可愛い小紋着てらっしゃいとか。結婚式に小紋!?だめだめ!とかそういうTPOの問題です。

普段着物の場合は基本的に小紋を選びます。色無地は一歩間違えると中居さんだし…

木綿やウールだと色無地と違う無地の柄なしがあるのですが、ポップな帯や独創的な帯などを締めるのにはとても映えます。派手な柄×柄をしてもかわいいのが着物の特権でもありますので、そのあたりはお好みですね!(o´∀`o)

どこで買う?

さて、どこでかいましょう。
インターネットがいいです。

なぜなら勧誘にあわないから。わけわかんないまま、すうじゅうまんえんのローンは幻ではないです。残念ながら。ナチュラルに「じゃぁローンでねー」ってトークが始まるのが着物屋です。

本町で2000円切ってポリ着物を買うには、某安い(のは間違いないんだけど勧誘がひどい本町にたくさんお店のある)着物屋さんが、店員の若いおねーちゃんがひとりで店番してるときを狙うか、絶対に外側だけで、中に入らない というのが肝要です。

うちの近所の着物屋さんには、とても気持ちのいいお店もあるのですけれど、残念ながら残念なお店もたくさんあります。初心者をカモネギ扱いするお店がねー…客を育てる気がない商売なんてねー…

良い出会いをするには飛び込んでみるしかないんですけれども、最初っからギャンブルして不快な思いをして欲しくはありませんので、いんたねっとでポチっちゃいましょ。いんたねっとのお店は口コミやレビュー命ですので、質問にも丁寧にこたえてくれます。

プリント柄はかわいいですしね(o´∀`o)

色んなネットショップを見てみてください!

つぎは、セットで買う?帯は?小物は?
ってところで、帯についてすこし、綴ります。

着物1枚に帯3本

かわいい帯、おしゃれな帯たくさんあります!
ファブリック着物といいまして、普通のプリント生地を使った帯は本当にキュート!

タイトルの帯3本というのは、着物の買い方みたいなもので、帯で雰囲気をがらりとかえたりして楽しむオシャレの仕方です(たぶん)

袖丈など体にサイズをあわせないといけない着物に対して、帯は気楽に買えるものです。
いいやつは、着物より平気で高いんですけどもね…

さて、ここでも素材と、種類が問題になります。

種類は、袋帯、京袋帯(しゃれ袋帯、しゃれ帯などなど)、名古屋帯、半幅帯(はんはばおび。細帯)があります。

よくテレビでみる旅館の女将や中居さんが背中にしょった四角い帯結びはお太鼓といい、袋帯〜名古屋帯でつくれます。が、もろもろ道具がいるので、しばらくおいときます。
初心者は半幅帯です。だって着物と長襦袢だけでも精一杯なのに、お太鼓とかハードルたかい…・゚・(ノД`;)・゚・

浴衣の帯も半幅ですね。
最悪、ちょうちょ結びでもおっけーです。

で、素材。
正絹、木綿、ポリ、綿麻などなどあります。
残念ながらいんたねっとで買うと大体ポリ…
本町で500円で買えるのもポリ…

着物のポリはすこしきつめに、着物の1本目の腰紐を結べばどうにかなるのですけれど、きつく結んだところでどうにかならないのが、帯なのです。

結び目は背中なので緩んでもわかんないしね。なのに、すべってすぐ緩む。

ネットショップもしていらっしゃる着物屋さんと喋ってるときに、「うちもポリの帯置いてるから、こんなん言うのアレやけど、滑ってあかんなぁwww」っていってたw

で、ここでリサイクルです!
正絹や木綿の帯が数百円で手に入ります。サイズは最近の帯に比べれば短めなんですけども、幅とかSMLはないので気楽に買えます。

たとえばネットショップでポリの帯がついてても、合わせてもう2本ほどリサイクルなどで買い足せばいいのです。

ネットショップによっては木綿や綿麻の半幅帯ならば3000円から5000円でありますので、そちらでもいいんじゃないかな。半幅帯はお太鼓系の帯に比べると、安くかえますよ。

木綿の帯と着物のおすすめはこれ。
かわいいですよ!みてるだけでわくわくしちゃう!
わたしもここのチェックのものとピンクの木綿着物愛用してます♪

木綿 着物と木綿 半幅帯の2点 木綿着物 セット<R>【メール便不可】【洗える着物】

忘れちゃいけない長襦袢

着物の中には長襦袢というものを着ます。

裾がめくれたり、袖からのぞく、中のオシャレを司るうちがわなのに重要なポジション。

しかし、長襦袢の亜種として半襦袢、嘘つき襦袢、長襦袢につける半衿問題など混在するために、なかなか深く潜ると難しいものがあります。

素材は、ポリ、正絹、木綿、モスリン(綿とウール)などあります。
普段着なら洗えるのがいいので、ポリ、木綿、モスリンなどでしょうか。

はじめはポリでいいかな、と思うのですが、いかんせん、足元にまとわりつくのです。静電気が(;´Д`)
静電気防止スプレーなどすれば、多少マシです。

で、また種類です。
1枚で旅館の浴衣みたいにさらっと着られるタイプと、二部式という上下に分かれたものがあります。

わたしはめんどくさいので、1枚のものを愛用しております。
着物セットだと大体白いものがくるのですが、袖ちら、裾ちらの中のオシャレを楽しんでいただきたく、是非、色柄のかわいいものをお選びください。
ネットだと2000円くらいからあるみたいですね。

さて、もひとつ種類。
着物で袷と単のお話をしました。もちろん長襦袢にもあります。
袷が冬用、単が夏用ですね。中に着るものなので、見えてもわかんないし、というところで、袷の着物に、単の襦袢でもアリだと思います。普段着だもの。

いんたねっとで襦袢を探すと、「無双」というキーワードがでてきます。無双袖ですね。襦袢の表の布と同じ布で袖の内側が作られています。袖が二重になってる、あったか仕様ということですね。

始めて見た時は、戦国無双がうかんで、なにその強そうな袖…!Σ(*゚Д`;)となりましたが、要は袷の襦袢でしたw

胴が単で、袖だけ無双という種類もあるようですが、まぁおいといて、今は冬ですので、無双袖、や袷と書かれたものを購入しましょう!

次は、小物のおはなし。

着付けに必要な小物と下着

ここまで、着物、半幅帯、長襦袢の選び方を綴ってまいりました。さて、いよいよ小物。

セットに入ってるけどいるものいらないものありますよね。

最低限これはとワタシが思うものをあげておきます。

・腰紐3本
・伊達締め2本
・帯板(ゴムなしでもおっけ!私は夏モノ愛用)
・草履
・足袋 (チュチュアンナの5本指ソックスがかわいいよねぇ。柄の可愛い足袋ソックスなどもOK!レース足袋や、冬は別珍の足袋があったかいよ)

で、グラマーさんなら和装ブラもしくはスポーツブラで代用

以上!

肌襦袢?裾除け?冬はロンTとかヒートテックとかヒートファクトでいいです。夏は上だけ肌襦袢と下はオシャレステテコ。

和装ブラは悩んだんですが、帯の上に胸が乗ると、老けるし、痴漢にあっても困るし、ということで鳩胸気味に整えてくれる和装ブラを。
ひんぬーちゃんはカップ付きキャミでいいのよ…

<<追記>>着物に締める1本目にはゴムベルトもおすすめします。→詳しくはこちら★

さぁ一揃いしたかな!
では着始める前の準備です。

着る前の下準備

小物を先に準備しましょうね。
着始めると途中であれがないこれがないは着崩れのもとです。

1、まずは髪の毛!おっけですか?かわいくできた?

2、つぎに長襦袢に半衿ついてますか?かわいいやつつけた?
長襦袢にはあらかじめ白の半衿ついてることも多いので、白でももちろんおっけ。
わたしのお気に入りはパンダです。
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3、腰紐(三本)や伊達締め(二本)、とりやすくなっていますか?
真ん中をしゅっととれるようにしてくださいねー。
あ、あと洗濯バサミも二つ用意していてください。

4、長襦袢に衿芯はいれましたか?衿の自分の体のほう、裏がわかな、に衿の端からいれれます。
プラスチックのものでもいいし、なければ、クリアファイルをハサミできったものや、紙をたたんだ物をいれてもいいです。衿がかっちょよくなるよ!

5、足袋は履いた?着物きてから足袋履くと大変なので先に履きます。
ごそっと足袋を半分裏返すと足の指がしっかり奥まで入ります。足袋ソックスもOK。

6、襦袢と帯と着物ありますか?
もし着物の首のところに、スナップボタンがあればプチっととめてあげてください。

さぁ、いよいよ襦袢を着ますー!